植栽の基本|植木・低木・下草の違いを庭のプロが解説【お庭のカタログ①】

「お庭に植物を植えたいけれど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」――そんなお悩みを、私たちグリーンギャラリーガーデンズはこれまで数えきれないほどお聞きしてきました。
そこで今回から、植栽の基本から人気のアイテムまでをテーマ別に紹介していく新シリーズ「お庭のカタログ」をスタートします。第1弾となる今回は、植物選びの土台となる基礎知識をまとめました。八王子外構でお悩みの方は是非ご一読ください。
「何を選べばいいかわからない」のは当然のことです
植物の種類は本当に数え切れないほどあります。だからこそ私たちは、お客様の理想のイメージだけでなく、日々のお手入れにかけられる時間やライフスタイルまでお伺いした上で、一緒に植物を選んでいくようにしています。
この「お庭のカタログ」シリーズでは、まず植栽の基本を整理したうえで、次回以降に高木・低木・下草・グランドカバーなど、テーマごとにおすすめの植物を具体的にご紹介していきます。今回はその第一歩として、植栽の基本の考え方をお伝えします。
お庭に入る植物は「植木」「低木」「下草」の3つ
植栽の基本として、まず覚えていただきたいのが植物の3つの分類です。
- 植木(高木・中木・低木):庭の骨格をつくる背の高い木々
- 低木:植木よりコンパクトで、庭の中間の高さを担当
- 下草:足元を彩る、背の低い植物全般
植木はさらに「高木」「中木」「低木」に分けられ、そのすべてが常緑樹(じょうりょくじゅ)と落葉樹(らくようじゅ)のどちらかに分類されます。加えて、植物が日向を好むか日陰を好むかという条件も重なるため、組み合わせは無限大です。難しく感じるのも当然なのです。
サイズでわかる植木の分類
植木のサイズには、次のような目安があります。
- 高木:5m以上の木
- 中木:3m〜5m未満の木
- 低木:3m未満の木
ただし、実際にお客様からご相談いただく感覚では、「大きい木は避けたい」とおっしゃる場合、2m以上を大きいと感じる方が多いというのが私たちの実感です。図鑑上の定義と、実際に庭に立ったときの体感には少し差があることも、覚えておいていただけるとイメージがしやすくなります。
それぞれの役割をシンプルに言うと、高木は庭に空間をつくり、低木は背景(バックスクリーン)をつくり、下草は足元に彩りを添える存在です。この3つの高さをバランスよく組み合わせることで、庭に奥行きと立体感が生まれます。
ワンポイントアドバイス:フェンスで庭を囲うと圧迫感を感じやすいものですが、高木・低木・下草をバランスよく配置すると視線の先に空が抜けて、庭の広がりを感じやすくなります。私たちがプランをご提案する際も、この立体的なバランスをとても大切にしています。
常緑樹と落葉樹の違い
「常緑樹は葉が落ちない木」と思われがちですが、実は常緑樹も少しずつ葉を入れ替えています。新芽が最も多く芽吹く時期は、ゴールデンウィーク前後。古い葉は緑のまま、あるいは少し色づいてからポロッと落ちていきます。
一方、落葉樹は冬になると枝とミキだけの姿になります。一見寂しく見えますが、新緑・紅葉・落葉と季節の移ろいをはっきり感じられるのは落葉樹ならではの魅力です。庭に四季の表情を持たせたい場合は、落葉樹を取り入れるのがおすすめです。
日向・日陰の考え方
植物選びでもうひとつ欠かせないのが、日向・日陰の見極めです。基本的には南向きが日向、北向きが日陰と考えます。
特に注意したいのが西日です。西日そのものが強いというより、日中に地面へ溜まった熱が夕方以降の西日と重なって、体感的に暑く感じやすくなります。日陰を好む植物ほど西日を避けてあげると安心です。反対に、東からの柔らかい朝日は多くの植物にとって好ましい環境になります。
また、「日陰の植物は光がまったく要らない」というわけではありません。日陰の植物にも多少の光合成は必要です。外壁に反射した光でも植物はしっかり感じ取っているので、北側の玄関まわりでも植栽を諦める必要はありません。
下草にもある「1年草」「宿根草」「匍匐型」の違い
下草はさらに、1年草・宿根草・匍匐型(グランドカバー)に分けられます。
- 1年草:1シーズン(3〜5ヶ月ほど)で種をつけて一生を終える植物
- 宿根草:冬に地上部が枯れても、地下では生きていて春にまた芽吹く植物
- 匍匐型(グランドカバー):地面を這うように広がるタイプの植物
宿根草は、2月中旬ごろに地際近くまでカットバックしてあげると、春先の芽吹きがより元気になるものが多くあります(クリスマスローズやアガパンサスのように、カットバックせずそのまま楽しめる品種もあります)。冬に枯れたような姿を見ても、根が生きていれば心配はいりません。
ちなみに、1年草か宿根草かは地域の気候によっても変わります。沖縄では観葉植物が屋外で普通に自生しているように、同じ植物でもお住まいの地域の気候(微気候)によって扱いが変わることがあります。「うちの庭ではどうなるのか」は、その土地の気候を知るプロに相談していただくのが一番確実です。
よくある質問(FAQ)
Q. 植栽の基本として、まず何を覚えればいいですか?
A. まずは「植木(高木・中木・低木)」「低木」「下草」という3つの高さの分類と、それぞれが庭の中で果たす役割(空間・背景・足元の彩り)を意識するのがおすすめです。この3つをバランスよく組み合わせることが、植栽の基本の第一歩になります。
Q. 高木・中木・低木の境目を教えてください。
A. 目安としては高木が5m以上、中木が3m〜5m未満、低木が3m未満です。ただし体感的には2m以上を「大きい」と感じる方が多いため、図鑑上の数値と実際の庭での印象には差があることも覚えておくと安心です。
Q. 常緑樹を植えれば落ち葉の掃除はいらなくなりますか?
A. 常緑樹も少しずつ葉を入れ替えるため、落ち葉が全くなくなるわけではありません。ただし落葉樹のように一時期に集中して葉が落ちることは少ないため、落ち葉の量やタイミングは落葉樹と比べて穏やかになる傾向があります。
Q. 下草が冬に枯れたようになりました。もう終わりでしょうか?
A. 宿根草であれば、地上部が枯れて見えても根は生きていることがほとんどです。2月中旬ごろにカットバックしていただくと、春にまた元気な芽が出てくることが多いので、慌てずに見守っていただければと思います。
まとめ:植栽の基本を知ると、庭づくりはもっと楽しくなります
今回は「お庭のカタログ」シリーズの第1弾として、植栽の基本となる分類・サイズ感・日向日陰の考え方・下草の違いをご紹介しました。次回以降は、高木・中低木・低木・下草・グランドカバーと、テーマごとにグリーンギャラリーガーデンズがおすすめする植物を具体的にご紹介していく予定です。
植物選びに「絶対の正解」はありません。だからこそ私たちは、お客様のお庭の環境やライフスタイルをじっくりお伺いしながら、一緒に選んでいくことを大切にしています。「うちの庭にはどんな植物が合うんだろう」という段階でも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。
八王子を拠点に外構・植栽工事を行うグリーンギャラリーガーデンズでは、今回ご紹介した植栽の基本を踏まえながら、外構全体とのバランスも考えたお庭づくりをご提案しています。
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